『ミサイルコマンド』は、1980年7月にアタリ社からアーケード市場へ正式に投入された、伝説的クリエイターのデーブ・シューラー(Dave Theurer)氏が設計した作品です。ゲーム背景には色濃い冷戦の影があり、核戦争勃発時の凄惨な光景をシミュレートしています。プレイヤーは最高指揮官となり、空から豪雨のように降り注ぐ敵の大陸間弾道ミサイル、分裂弾頭、爆撃機、衛星に対し、限られた迎撃ミサイルを駆使して軌道予測と迎撃を行います。本作はその先見性のある「ミサイル迎撃」のコンセプトと、息の詰まるような緊張感あふれるゲーム性により、黄金時代における最も偉大なアーケード名作の一つとなりました。
核となるゲーム性は「弾道予測」と「リソース管理」にあります。操作にはトラックボールで照準を動かし、3つのボタンでそれぞれ左・中央・右にある3つの防衛基地を使い分けます。
敵ミサイルそのものを直接狙うのではなく、その落下速度に基づいて、移動軌道の先(予測地点)に照準を合わせて迎撃ミサイルを放ち、ミサイルの爆発で生じる円形のエネルギー波によって範囲内の敵弾頭を消滅させます。中央の第2基地はミサイルの備蓄が最も多く、発射速度も速いため、主力として運用し、第1・第3基地は両サイドの護衛に充てましょう。敵が分裂ミサイル(MIRV)を放ってきた際は、分裂する前に高空で破壊する必要があります。各ラウンド終了後、生存した都市と残弾数がスコアに換算されます。冷静な微調整のリズムを維持することが、ハイスコア獲得の鍵となります。